「外線や太陽光利用のための表界面ナノサイエンス研究」 長尾忠昭 氏

Eye-catching image 支部講演会

講演題目: 外線や太陽光利用のための表界面ナノサイエンス研究

講師: 長尾忠昭 氏 (物質・材料研究機構)

日時: 2022年3月10日(木) 16:00-17:00

場所: ZOOM(オンライン)

要旨:

近年、光触媒や太陽光集熱材料、波長選択型の赤外線エミッターやセンサ?など、ナノ材料やナノスケールデバイスを用いたエネルギー変換材料の研究が進展し、多くの知見が得られつつある。これらのエネルギー変換現象には紫外可視から赤外帯域における材料の誘電的性質と共に、特定の構造がもつナノ構造表面によって誘起されるプラズモンやフォノンなどの素励起がかかわる場合が多い。近年の合成技術、薄膜成長やリソグラフィー技術の発展によって、ナノスケールにおいて様々な材料の物性を生かしつつ、積極的にその光学的性質や機能を制御することが可能になってきた。また、ナノスケールやサブナノスケールで物質の物性を計測できる計測法もこの四半世紀で各段に進歩しており、材料のナノ物性を踏まえた上での機能開拓研究が可能となってきた。本講演では、薄膜表界面研究とナノ分光計測の基礎研究を中心に紹介し、さらに最近の光エネルギー利用研究、波長制御デバイスなどについても、いくつか具体例を挙げながら、紹介する。具体的には1.表面やナノ構造に生じる赤外帯域の電子励起や光吸収について、2.太陽光をほぼ完全に吸収できるセラミック材料の探索やそのナノ構造における工夫、3.赤外線波長選択型エミッターとセンサーのデバイス開拓などについて、具体的な実験結果や写真をメインにしながら紹介をしたい。

T. Nagao, Physical Review Letters. 97, 116802 (2006).
T. Nagao, et al., Science and Technology of Advanced Materials. 11, 054506(2010).
T. D. Dao, et al., ACS Photonics 2, 964-970 (2015).
T. D. Dao, K. Chen, T. Nagao, RSC Nanoscale, 11, 9508-9517 (2019).
A. T. Doan, et al. Optics Express Vol. 27, Issue 12, pp. A725-A737 (2019)

世話人:柳澤達也
(北海道大学大学院理学研究院物理学部門)