「駆動された量子系と幾何学効果」 岡隆史 氏

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講演題目: 駆動された量子系と幾何学効果

講師: 岡隆史 氏 (東京大学 物性研究所)

日時: 2021年12月15日(水) 14:45-16:15

場所: 北海道大学工学部 オープンホール

要旨:

トポロジーに代表される微分幾何学の考え方は、現代の凝縮系物理学において大切な役割を果たしています。 平衡系では、量子状態の幾何学的性質が例えば量子ホール効果などのエキゾチックな現象とどのように関係しているのかは、よく理解されております。一方で、現在は非平衡系、例えば、外場によって駆動された動的な系などの研究も非常に盛んになっています。それらの系においても、幾何学と関係した未知の現象が平衡系と同等かそれ以上に豊富に存在すると考えられますが、その全貌はまだ分かっていません。数ある非平衡系の中でも、レーザー電場で駆動されたディラック物質は、実験・理論の両面からの研究が可能であり、未知の非平衡現象を調べる上で理想的な系となっています。理論的にも、初等量子物理の知識のみで新しい現象を探索することができる一方で、量子異常やカイラル磁気効果など、高エネルギー物理学に由来した現象の非平衡状態への拡張につながるなど、深くそして広い研究が可能です。本講演では、円偏光レーザー電場照射下のディラック電子系で見られる現象として、フロッケ・ワイル半金属と、幾何学効果を伴うトンネル励起についてできるだけ初等的に説明します。

世話人:小布施秀明
(北海道大学大学院工学研究院応用物理学部門)